月経が始まる約1週間ほど前になると、気分の落ち込みやイライラ、不安感、頭痛、むくみ、乳房の張りなど、さまざまな心身の不調が現れることがあります。これらの症状が月経の開始とともに軽減する場合は月経前症候群(PMS)の可能性があります。
その中でも特に症状が重く、日常生活に支障をきたすほどの状態を月経前不快気分障害(PMDD)と呼びます。
女性の約7~8割が、月経前に何らかのPMSまたはPMDDの症状を経験しているとされ、決して珍しいものではありません。ただし、症状が強くなると仕事や人間関係に影響を及ぼすこともあります。
つらい症状が続く場合は、我慢せず早めに八王子心療内科・精神科いつでもこころのメンタルクリニックへ相談ください。
PMS・PMDDの主な症状

月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)では、身体的な症状と精神的な症状の両方がみられます。
身体的な症状
- 乳房の張りや痛み
- お腹の張り・腹部の不快感
- 頭痛・めまい・立ちくらみ
- ニキビや肌荒れ
- 関節痛・筋肉痛
- 体重の増加・手足のむくみ
- 皮膚のかゆみ・炎症の悪化
- ヘルペスや皮膚疾患の再発
精神的な症状
- 気分の落ち込み・憂うつ
- 怒りっぽくなる・感情の爆発
- 理由もなく涙が出る
- 不安感や焦り
- 集中力の低下・混乱
- 自分に対する否定的な思考
- 社会的な関わりを避ける
- 感情が過敏になりやすい
PMS・PMDDの治療方法

PMSやPMDDの治療では、主に「精神療法」と「薬物療法」を組み合わせて行います。
精神療法
月経前の不調を感じやすい方の中には、ストレスに敏感だったり、感情のコントロールが難しかったりする傾向が見られます。こうした特徴に対しては、カウンセリングや認知行動療法を通してストレスへの対処力を高めることが有効です。
考え方の偏りに気づき、ストレスを感じる状況への対応力を養うことで、PMSやPMDDの症状を和らげることが期待できます。
薬物療法
症状が軽度の場合は、十分な休息や生活リズムの見直し、精神療法のみで改善することもあります。
一方で、PMDDのように強い感情の起伏や抑うつがみられる場合には、抗うつ薬(SSRIなど)、抗不安薬、ホルモンバランスを整える薬などを用いて治療します。
症状の程度に応じて薬を組み合わせることで、心身のバランスを整え、生活の質を改善していきます。
月経前不快気分障害(PMDD)の診断と受診の目安

多くの女性が月経前に気分の変化を経験しますが、PMDDの場合はその症状が日常生活に明らかな支障を与える点が特徴です。
軽いPMSであれば、休養やセルフケアで改善することもありますが、感情のコントロールが難しい、仕事や家庭生活に支障があるといった場合は、医療機関の受診をおすすめします。
次のような状態が複数当てはまる場合、PMDDの可能性があります。
- 月経の1週間ほど前から強いイライラや怒りが出る
- 気分の落ち込みや無気力が続く
- 普段できることが億劫に感じる
- 周囲の人との関わりを避けたくなる
- 月経が始まると症状が軽くなる
こうした症状が繰り返し現れる場合は、一人で抱え込まず、早めに専門医にご相談ください。早期の治療によって、症状の軽減と生活の安定が期待できます。